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子どもまみれ

■フォトグラファー上原タカシ、一週間の仕事日記■ 
22号// 2020.10.14

「子どもまみれ」

このメールマガジンは、
カメラマン上原タカシの先週のお仕事の内容と雑感を、
一週間ごとにお届けしています。

このメールマガジンを読んでいただけると、

・これからカメラマンになろうと思っている人
・カメラマンに撮影業務を頼む人
・社内で撮影を内製化している人

などに、
なんとなくカメラマンってこんなことしている人なのね~
と、思ってもらえると思います。

と言っても守秘義務も多く、
イニシャルトークだらけだったり、
秘密だらけでなんにも書けないこともあるかと思いますが、
お付き合いいただけるとありがたいです。

★ 先週のお仕事

月曜日は、

リピートをいただいて2回目の撮影。
川崎の先方の会社で美容液の撮影。
その後、コロナで残ってしまった夏祭りグッズを、
通販で売るための撮影。

火曜日は、

ハウススタジオで手芸の撮影。

赤ちゃんから4歳までのモデルと、ついてきた兄弟で子供がいっぱい。
学童野球も行かなくなって、久しぶりの子どもまみれ。
かなり可愛く撮れた。
その後は場所を移して作品の物撮。

水曜日は、

昨日と同じクライアントさんで、
編み物のプロセス動画撮影。
なかなか編み進めず、時間がやばい。
昨日、「明日もあるから、明日でいいんじゃない。」とか言ってたけど、
頑張ってやっておいてよかった。

夜は、自分が代表になって初のビジネス交流会。
ここまで大変だった~!
これからも大変だろうけど、いったん滑り出したらね。

木曜日は、

交流会で一緒で、僕の先生のプロゴルファーのお母様の撮影。
絵手紙を書いてらっしゃるのでその撮影。
いや~、いい絵ですよ。

金曜日は、

いつもの、化粧品のインスタグラム撮影。
いいスタジオはいいね。

土曜日は、

マニキュアのインスタグラム撮影。
POP用のビジュアルも撮ったけど、スノードーム感がいい感じ。

日曜日は、

起業したばかりのジュエリー作家さんの作品撮影。
アイデアがいいから売れて欲しいな。
行動力の凄さもあるし、もともとデザイナーさんだから考えてもらったコーディネートもよかったです。

先週は、美容系の撮影が3本と、ジュエリー撮影が1本。

う~ん、いい感じ。

こういうのが続いてくれるといいんですけどね。

上には書いてないけど、

来週、動画の撮影で出張なので、

その準備で新しい機材を買ったり、

そのテストをしたりで結構フル回転でした。

最近、コンサル系の人たちとのつながりが多いので、

自分も何か教えたり、問題解決でクライアントの役に立てるようなことはないかなとよく考えるようになったのですが、

まあ、当然撮影が1番の問題解決ですが、

今週の撮影で、新規や新規に近いクライアントの撮影が3本あって、

そこから見えてきた問題が、

当たり前ですが撮影の発注の仕方が分かってない。

いや、そんなことは前々から分かっていて、

これまでは、キャラの相場とか業界の決まり事とか、

こっちサイドのことだったのですが、

今回気がついたのは、

本来、ターゲットとか、ペルソナとか、

一通りのマーケティングの設計は出来ているか、

なんとなくあるはずなのに、

写真の発注になると、途端にそのあたりが崩れて、

インスタや画像検索で目に留まった見栄えのいい写真を参考に、

「こんな感じで」

となり、もっと必要な商品自体の特徴や荷姿など

ちゃんと説明するような写真が疎かになってしまう。

ガジェット系の撮影ならこんなことにはならないのだけど、

美容系の効果がふわっとした商品だと、

なんとなくそんなことになりがちかなと思う。

これって、

マーケットインでもないし、

プロダクトアウトでもないし、

クライアントは、「わーっ」て喜んでくれるんだけど、

こっちは仕事した感がない、

いや、写真自体はまあいいんだけど、

消費者に伝えなきゃいけない情報が、

体の中を通り抜けて出て行った感覚がない。

こっちは、ビジュアルでしか考えられないから、

そこに深くいろんな情報を載せようと思うんだけど、

逆に言葉の立つ人は、

写真をなんとなくかっこいいかどうかで考えてしまうようだ。

う~ん、これではギャラも下がるよね、

写ってればいいんだから。

そこに商品が存在していなくてもいいんだから。

ちょっと辛辣になってしまいましたが、

要するに、クライアントにもう少しディレクション力を持ってもらったほうが、

今の時代はいいなってこと。

ECみたいに数撃ちゃ系の仕事がなく、

一本一本に時間とお金をかけていた頃は、

代理店やアートディレクターが、言葉でクライアントを納得させてから、

こっちに仕事を落としてくれたけど、

今、撮影現場で同じことをするのはなかなか難しい。

うん、さてどうするかな。

今回もお読みいただきましてありがとうございました。
来週もよろしくお願いします。

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上原タカシの写真をご覧になりたい方は、
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上原タカシ写真事務所

☆どうしてこんなメルマガを書いているのか?

きっかは些細なことでした。
私はとあるビジネス交流会に所属しています。
お互いの仕事の内容を理解しあって、
知り合いにニーズのある人がいたらお仕事を紹介しあう会です。
例えば、税理士さんの顧問先にレストランがあって、
メニュー用に料理の写真を撮りたいんだけど、
なんて話があったらカメラマンとして僕を紹介してくれる感じです。

なので、カメラマンの仕事ってビジネスとしては複雑なものじゃないし、
すっかり自分の仕事のことはメンバー人なが理解してくれているものだと思っていて、
プレゼンの機会があったら、色の再現がどうとか、難しい話ばかりしてしまっていました。
でも、メンバーの一人が私のスタジオを訪れた際、
「これって何に使うの?」
「こういうクライアントの仕事ってどうやってくるの?」
と、なんでそんなこと聞くの?
という質問をいっぱいしてくれました。
自分のビジネスは自分が一番よくわかっていない。
よく言われることですが、こういう事かと実感しました。

思い返せば、自分がこの業界に入った時、
スタジオの大きくて重たい鉄扉一枚からワクワクした記憶があります。
自分ではもう当たり前になってしまったことでも、
何かの参考にしてもらったり、これから志す人にワクワクしてもらったり、
また、自分が初心に帰るために。
拙い内容ですが記していこうと思います。