ダメ人間なので、また手帳を買いました。
■フォトグラファー上原タカシ、一週間の仕事日記■
16号// 2020.8.31
「ダメ人間なので、また手帳を買いました。」
このメールマガジンは、
カメラマン上原タカシの先週のお仕事の内容と雑感を、
一週間ごとにお届けしています。
このメールマガジンを読んでいただけると、
・これからカメラマンになろうと思っている人
・カメラマンに撮影業務を頼む人
・社内で撮影を内製化している人
などに、
なんとなくカメラマンってこんなことしている人なのね~
と、思ってもらえると思います。
と言っても守秘義務も多く、
イニシャルトークだらけだったり、
秘密だらけでなんにも書けないこともあるかと思いますが、
お付き合いいただけるとありがたいです。
★ 先週のお仕事
月曜日は、
観葉植物の植え替えや、
交流会のミーティングなど
火曜日は、
美容クリームの撮影
ほんと美容クリームとか
美容液とか増えましたね
水曜日は
昨日の納品作業と、
交流会のラジオ放送の収録、楽しかった。
木曜日は
交流会のミーティングとか
金曜日は
ジュエリーの撮影
100カット1日目。
これまでになく細かい商品群。
あー大変。
お預かりで、30カットほど撮ったところで、
気に入らなくてやり直し。
土曜日は
ジュエリーの撮影
100カット2日目。
今日で終わらせたかったけど、
終わらず。
当初1日で撮るつもり、
というか、撮れないことを承知で押し切られた感じ。
日曜日は、
ジュエリーの撮影
100カット3日目
明日までに商品を戻さなくてはいけなくて、
結局、宅配便の発送ギリギリまでかかる。
その後、交流会の打ち合わせ。
☆
今週はほぼなんにもやってない。
いや、4日撮影してるんだけど、
ギャラは2日分弱なので、
売上としては寂しい限りですね。
カメラマンはあまり関係ないですが、
二八といって、2月、8月は業界によっては仕事のない月。
今年はなんだかよくわからなくなってしまったが、
今月はお盆の月であまり売上は期待していなかったけど、
やっぱり寂しいですね。
で
問題は売上の少ないことよりも、
1日分のギャラで3日動いてしまったこと。
商品必要なので1日で戻してもらえませんかね?
と言われて、
頑張ればなんとかなるんじゃないかと、
なんともならないことを承知しているはずなのに、
なんとかなる気がしてOKしてしまったあたりですかね。
そうなってしまった理由の一つに、
コロナなんでギャラはこれしかない
と言われて、
じゃあ1日でなんとか納めないと、
と思ってしまったのも原因です。
どんな作業にどのくらいの手間が掛かるか。
工数管理といって、製造業では当たり前というかとても重要な概念なのですが、
サービス業でも納期を見積もるのにとても大事な考え方です。
特にひとりで全てを管理しなくてはいけないフリーランスは、
色々とルーズになってしまうので、
しっかり数字で自己管理することが大事です。
こう書くと、さぞ自分はできてるかのようですが、
全然ダメ。
作業ごとに砂時計で追い込んでみたり、
ポモドーロタイマーで計ってみたり、
アプリでログを取ってみたり、
色々しましたが、
すぐに取っ散らかる。
一つのことをきっちり終わらせないまま、次のことが気になる。
次にするべきことの優先順位がつけられない。
この性格ではその場でログを取る系は無理ですね。
で、
事前に予定を立てて、
1日の終わりに見直してみる。
こういう風に変えてみました。
問題はそもそも終わらない量のノルマを詰め込みすぎ、
と仮定して、仕事量を正しく見積もれるようにしよう。
という考えからです。
で、また買いました、ほぼ日手帳。
ずーっとほぼ日手帳です。
リフィールは違うものを使ってたりしますが、
ほとんど手帳に何も書かないくせに、
何故か常にほぼ日手帳を買い替えてます。
で、
最近はiPadもあるし、
スケジュールは変更が多いので完全デジタルだしで、
本当に手帳に何も書かないんで、
自由帳的なノートを大きめのほぼ日手帳に挟んで使っていたのですが、
「紙で、」前の日に次の日の一日の予定を作って、
終わったら検証する
という風にしたので、ほぼ日手帳が具合が良くなったのです。
うん、やっぱり考えるときは紙ですね、iPadでもちょっとダメ。
で
紙で管理し始めた矢先にこれですわ。
でも、こういう採算ど返しの修行のような撮影って、
技術の向上には非常に重要なんですけどもね。
今回も技術的収穫はあったのでいいかな・・
☆
今回もお読みいただきましてありがとうございました。
来週もよろしくお願いします。
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☆どうしてこんなメルマガを書いているのか?
きっかは些細なことでした。
私はとあるビジネス交流会に所属しています。
お互いの仕事の内容を理解しあって、
知り合いにニーズのある人がいたらお仕事を紹介しあう会です。
例えば、税理士さんの顧問先にレストランがあって、
メニュー用に料理の写真を撮りたいんだけど、
なんて話があったらカメラマンとして僕を紹介してくれる感じです。
なので、カメラマンの仕事ってビジネスとしては複雑なものじゃないし、
すっかり自分の仕事のことはメンバー人なが理解してくれているものだと思っていて、
プレゼンの機会があったら、色の再現がどうとか、難しい話ばかりしてしまっていました。
でも、メンバーの一人が私のスタジオを訪れた際、
「これって何に使うの?」
「こういうクライアントの仕事ってどうやってくるの?」
と、なんでそんなこと聞くの?
という質問をいっぱいしてくれました。
自分のビジネスは自分が一番よくわかっていない。
よく言われることですが、こういう事かと実感しました。
思い返せば、自分がこの業界に入った時、
スタジオの大きくて重たい鉄扉一枚からワクワクした記憶があります。
自分ではもう当たり前になってしまったことでも、
何かの参考にしてもらったり、これから志す人にワクワクしてもらったり、
また、自分が初心に帰るために。
拙い内容ですが記していこうと思います。