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■フォトグラファー上原タカシ、一週間の仕事日記■ 
25号// 2020.11.14

「パッパッと撮れちゃうと思われているんだろうな〜」

このメールマガジンは、
カメラマン上原タカシの先週のお仕事の内容と雑感を、
一週間ごとにお届けしています。

このメールマガジンを読んでいただけると、

・これからカメラマンになろうと思っている人
・カメラマンに撮影業務を頼む人
・社内で撮影を内製化している人

などに、
なんとなくカメラマンってこんなことしている人なのね～
と、思ってもらえると思います。

と言っても守秘義務も多く、
イニシャルトークだらけだったり、
秘密だらけでなんにも書けないこともあるかと思いますが、
お付き合いいただけるとありがたいです。

★ 先々週のお仕事

月曜日は、
交流会のメンバーと打ち合わせの後、
新商品のアルコールジェルの撮影。
フルーツのフレーバー感が出ていてポップでいい感じ。
 

火曜日は、
コンタクトレンズのバナー撮影。
スタジオが若い子でいっぱい。

水曜日は、
朝からドイツのハンカチブランドのポップアップショップの撮影で新宿伊勢丹。
現場が近くていいです、でもギリギリまで照明をつけてくれないので今回も大慌て。

その後はドクターズコスメのパッケージ変更に伴う商品撮影。
「撮影って、こんなに大変なんですね～」
夜は定例会のメンバーとラジオ風のZOOM収録。

木曜日は、
美容、健康グッズの撮影。
映り込みが激しくて大変ですが、可愛く撮れました。
夜は、これまた映り込みの激しい商品のテスト撮影。
透明のポリに映り込みがある上に、その中の構造も写さないと。
カッコよく撮れました。（これがその後問題に）

金曜日は、
有明に建設中の四季劇場の撮影。
外観はほぼ完成。
プライドロックはどこから搬入するんだろう？とか、
想像する内容も具体的になってきた。

午後は納品作業。
今週は映り込みの激しい撮影が多かったので、
レタッチも大変。

土曜日は、
今週のレタッチ継続。
特に面白いことなしです。

日曜日は、
今日もレタッチ。
いつものポケモンの撮影を少し。
★ 先週のお仕事

月曜日は、
色々手一杯になってきたので、
朝からアウトソーシングについての話を聞く。
料金体系はわかるが、何をどのくらいやってくれるのか、クォリティは？
不確定要素が多すぎる。

多分自分もお客さんからそう見えてるんだろうな。

ポケモン撮影を進めつつ、夕方から新規のお客さんのところへ打ち合わせに。

火曜日は、
ご紹介いただいた件で、ポートレート撮影。
さっくりとご満足いただく。
若い社長さんですが色々と経験豊富でお話が面白い。
その後、試験の解答速報などに参加。

水曜日は、
ポケモンの撮影が大量に入ってきているので取り進める。
夜は交流会の定例会。
ワークも充実していい感じ。

木曜日は、
先週のテスト撮影の直しなど。
どう言うものが撮りたいのか全く伝わってこない、闇夜に迷子。

金曜日は、
時々行っている比較サイトの撮影。
会社が引っ越して綺麗になっているけど、相変わらず使いにくい。
スタジオって作った人の撮影スタイルの個性が出ますね。

土曜日は、
最近定番になったEC撮影。
薄利多売と言いつつ結構儲かってそう。

日曜日は、
ポケモンの続きや、
たまた写り込みのテスト撮影。
☆

テストが終わった日はなんとも言えない開放感でしたが、
翌日から解答速報を色々見ていると、
結構部分点が取れてそうな予感。

可能性があるかも？などと思い出すと、
細かい失敗が悔やまれて、胃がきりきりと痛み出す。
「昨日の鳥の炊いたやつ、結構辛かったね、まだ胃のあたりがひりひりする」
「え、全然辛くないよ」
の会話で結構重症なことに気がつく。

試験のせいで先延ばしになっていたことがいっぱい、
新規の問い合わせもいっぱい＆スタイリング付き。
撮影もいっぱい、動画のテストもしないと・・・・
で、メルマガを一回とばしてしまいました。

スケジュール的にもいっぱいいっぱいだっったのですが、
この二週間ほど関わっていたテスト撮影で気持ちもいっぱいいっぱい。

大阪のお客で、新規ではないのですが、
これまでも、再撮影が多く・・というか必ず何か注文がつく感じで、

それが非常に細かい上に、指示の意図が全くわからない。
意図がちゃんとわかれば期待以上のものを仕上げる自信がありますが、
とっても大変な撮影で、ミリ単位の修正・・・心が折れる。

ありがちですが、簡単にパパッと撮れると思っているんだろうな・・・
今週の新規のお客さんも上司に撮影ってそんなに時間がかかるの？
と言われたそうで、これもよくある話。
もうちょっとちゃんと指示してもらわないと・・と、要望したところ、

初めに送った写真のとおりがいいとのこと。
う～ん、この素人写真ですか？という感じ。

その素人写真の再現自体は簡単に再現できて、
「よくなりました」
って・・・・・・

で、そこからまた色々始まり、
まだまだカット数もあったので、リモートで続けるのは無理じゃないですかってことで、

夥しい時間を消耗した挙句キャンセルに。
お金がないってことで安くしてあげたのに、
それはないんじゃないですかって感じの修正。
まあお金もらってないから安くても関係ないですけどね。

でも一気に胃の調子が良くなりました。

一応書き添えておくと、風通は再撮影は滅多に起こ流ことがなく、
今回は本当にレアケースですので。
進行が原因で中止って初めてですね。

なんかただの愚痴になってきてしまいましたが、
一方で、こちらがどれだけのことをやっているか、
本当に伝わってないんでしょうね～

自分の足りていないところを、
この二週間で、受信側、発信側両方から感じました。

もうすぐ交流会でプレゼンの順番が回ってきますが、
今までは、あんまり説明してもな～と思っていたのですが、
今回はしっかり説明してみようかな。

☆

今回もお読みいただきましてありがとうございました。
来週もよろしくお願いします。

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上原タカシの写真をご覧になりたい方は、
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上原タカシ写真事務所

☆どうしてこんなメルマガを書いているのか？

きっかは些細なことでした。
私はとあるビジネス交流会に所属しています。
お互いの仕事の内容を理解しあって、
知り合いにニーズのある人がいたらお仕事を紹介しあう会です。
例えば、税理士さんの顧問先にレストランがあって、
メニュー用に料理の写真を撮りたいんだけど、
なんて話があったらカメラマンとして僕を紹介してくれる感じです。

なので、カメラマンの仕事ってビジネスとしては複雑なものじゃないし、
すっかり自分の仕事のことはメンバー人なが理解してくれているものだと思っていて、
プレゼンの機会があったら、色の再現がどうとか、難しい話ばかりしてしまっていました。
でも、メンバーの一人が私のスタジオを訪れた際、
「これって何に使うの？」
「こういうクライアントの仕事ってどうやってくるの？」
と、なんでそんなこと聞くの？
という質問をいっぱいしてくれました。
自分のビジネスは自分が一番よくわかっていない。
よく言われることですが、こういう事かと実感しました。

思い返せば、自分がこの業界に入った時、
スタジオの大きくて重たい鉄扉一枚からワクワクした記憶があります。
自分ではもう当たり前になってしまったことでも、
何かの参考にしてもらったり、これから志す人にワクワクしてもらったり、
また、自分が初心に帰るために。
拙い内容ですが記していこうと思います。