奈良にシカ、北海道にウシ
■フォトグラファー上原タカシ、一週間の仕事日記■
5号// 2020.6.15
「奈良にシカ、北海道にウシ」
このメールマガジンは一週間ごとに
カメラマン上原タカシの先週のお仕事の内容と雑感を、
お届けしています。
このメールマガジンを読んでいただけると、
・これからカメラマンになろうと思っている人
・カメラマンではないのだけれども社内で撮影業務を割り振られた人
・新しく発注者になる人
などに、
なんとなくカメラマンってこんなことしている人なのね~
と、思ってもらえると思います。
と言っても守秘義務も多く、
イニシャルトークだらけだったり、
秘密だらけでなんにも書けないこともあるかと思いますが、
お付き合いいただけるとありがたいです。
★ 先週のお仕事
月曜日から水曜日は、
新規オープンのホテルのために、北海道で食材の生産地取材。
先週末の日曜日に前乗りして〜のつもりが、日曜日も撮影をしたので4日間。
シェフAがロケバスさん状態で各地を廻ってくれます。
車で移動すると北海道ってやっぱり大きい。
木曜日は、
節水バルブのメーカーで、会社案内的な撮影。
子供がたくさんで楽しい
金曜日は、
個人の方のプロフィール撮影。
基本、このような撮影はご紹介のみ。
土曜日は、
かばんメーカーの女性用のモデル撮影。
新しいマスクケースがコンパクトでとってもいい感じ。
日曜日は、
車を車検に。13年目で10万キロを超えました。
活動が都内中心なので、カメラマンにしては距離が伸びてないはず。
燃費もどんどん良くなっていて未だ快調。
その後は交流会の弁護士とOne to Oneのミーティング。
毎月お任せで撮影している美容液、美容クリームのインスタ撮影4カット。
日曜日なのに盛りだくさん。
☆
北海道行ってきました!
5月にも大阪出張がありましたが、
最近めっきり出張が減っていたので、
特に地方は久しぶりです。
今回スカイエアーで行ったのですが、
初めて荷物の重量で引っかかりました。
厳しい会社だなと思いましたが、
小さめの飛行機だったので、
重量配分などが、より大事なんでしょうね。
そして、羽田よりも地方空港の方がチェックが厳しいのはお約束。
羽田ではベルトのバックルはゲートで引っかかりませんが、
地方空港ではひっかっかります。
さて、今回の北海道の撮影は、
新しくオープンするホテルのコンセプトイメージの撮影。
建物とかはまだだ出来ていないので、
ホテル自体は倶知安(くっちゃん)の工事現場を見たっきりですが、
コテージがいっぱい並ぶ感じで高級感のあるものが出来そうです。
今回のホテルの売りはお料理で、
その日に獲れた食材を、
シェフや板さんがお任せで調理するという、
ミステリーツアーのようなコンセプト。
系列のホテルの厨房をお借りして、
調理のイメージも撮影しましたが、
シェフと板さんのチームワークが素敵!
シェフ同士、板さん同士だとこうはいかないんじゃないかな?
実際にオープンしたらお互いに手伝うこともあるとおもうとのこと。
微妙に専門の違う同士だからできるコラボが楽しみです。
ただし、そんな感じなので、コンセプトはあるけど物はない!
一番難しい類の撮影です。
以前も別のクライアントですが、
会議室に呼ばれて、
「南の島の収容所のイメージの写真を撮ってください」
って言われたことあったな〜。
「で、何を撮ります?」
「何にもないです。」
・・・・・まあ、なんとかしましたが。
我ながら頑張りました。
東京に戻ってきてからは、節水バルブのメーカーの撮影。
前週に商品の撮影もご依頼いただいていてからのリピートです。
水の粒をとっても小さくして、表面積を増やすことで、
節水しながらよく汚れが落ちる優れものです。
テレビなどでもなんども取り上げられているので、
ご覧になった方も多いはず。
スタッフさんたちのポートレートや仕事風景、
子供たちを使ってのイメージ撮影。
スタッフさんたちの子供で当然素人、
小さい子は2歳とかなので大変です。
まあ、そんな時は僕には奥の手があるので、
上手くまとまりました。
どうやったかは企業秘密です。
どうも僕本人は自覚がないのですが、
子供の扱いがうまいカメラマンとしてカテゴリーされているらしく、
北海道出張中も、代理店の方から
「クライアントにカメラマンの候補として名前をあげさせてください」、とのご連絡が。
ありがたい限りです。
☆
今回もお読みいただきましてありがとうございました。
来週もよろしくお願いします。
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上原タカシ写真事務所
☆どうしてこんなメルマガを書いているのか?
きっかは些細なことでした。
私はとあるビジネス交流会に所属しています。
お互いの仕事の内容を理解しあって、
知り合いにニーズのある人がいたらお仕事を紹介しあう会です。
例えば、税理士さんの顧問先にレストランがあって、
メニュー用に料理の写真を撮りたいんだけど、
なんて話があったらカメラマンとして僕を紹介してくれる感じです。
なので、カメラマンの仕事ってビジネスとしては複雑なものじゃないし、
すっかり自分の仕事のことはメンバー人なが理解してくれているものだと思っていて、
プレゼンの機会があったら、色の再現がどうとか、難しい話ばかりしてしまっていました。
でも、メンバーの一人が私のスタジオを訪れた際、
「これって何に使うの?」
「こういうクライアントの仕事ってどうやってくるの?」
と、なんでそんなこと聞くの?
という質問をいっぱいしてくれました。
自分のビジネスは自分が一番よくわかっていない。
よく言われることですが、こういう事かと実感しました。
思い返せば、自分がこの業界に入った時、
スタジオの大きくて重たい鉄扉一枚からワクワクした記憶があります。
自分ではもう当たり前になってしまったことでも、
何かの参考にしてもらったり、これから志す人にワクワクしてもらったり、
また、自分が初心に帰るために。
拙い内容ですが記していこうと思います。