■フォトグラファー上原タカシ、一週間の仕事日記■ 
17号// 2020.9.12

「9月に入ってモードが変わりましたよ。」

このメールマガジンは、
カメラマン上原タカシの先週のお仕事の内容と雑感を、
一週間ごとにお届けしています。

このメールマガジンを読んでいただけると、

・これからカメラマンになろうと思っている人
・カメラマンに撮影業務を頼む人
・社内で撮影を内製化している人

などに、
なんとなくカメラマンってこんなことしている人なのね~
と、思ってもらえると思います。

と言っても守秘義務も多く、
イニシャルトークだらけだったり、
秘密だらけでなんにも書けないこともあるかと思いますが、
お付き合いいただけるとありがたいです。

★ 先週のお仕事

月曜日は、

キャラクターグッズの急ぎの対応と、

先週のジュエリーのレタッチ。

100カットのレタッチは大変。

その後オンラインミーティングなど

火曜日は、

今日から9月。

初めての交流会にゲスト参加。

結構な参加費でしたが、

場所もお料理も立派で、

昼間からお酒も出るし・・

その後も仕事があったので、

交流会だけで失礼しましたが、

その後3次会や4次会もあったとか。

社長、働きましょう。

帰社してからは、昨日のレタッチの続き。

月替りなので、請求書を作ったり。

やっぱり8月は厳しかったな~

水曜日は、

キャラクターグッズの撮影。

ぬいぐるみの撮影がいっぱいです。

夕方からは来週のロケハン、

自分の交流会。

木曜日は、

手芸おもちゃのつくりかた動画撮影。

人気キャラクターのあみみぐるみ撮影です。

撮影自体はスムーズでしたが、

あみぐるみを一体丸ごととなると、ボチボチ大変です。

金曜日は、

いつもの化粧品のインスタ撮影。

昨日の動画の編集が急ぎなので、

駐車場のでのちょっとした調整時間などで、

クリップの整理。

ずっとファイナルカットでしたが、

動画もちゃんとやろうということで、

今回からプレミアプロで。

ただ、このおもちゃのシリーズは、

以前もプレミアを試しに使ってみた時に、

ちょうど手がけていたので、

過去のものは全てプレミア編集。

操作に慣れたので、前回よりは生産性が高そう。

動画編集はショートカットは早くいっぱい覚えたほうがいいですね、

静止画よりもクリティカルに違いが出ます。

土曜日は、

継続しているお勉強の添削問題。

赤ペン先生です。

仕事もいろいろ抱えてるがこの日にやらないと・・・

紙の手帳に変えてから、スケジュールがいろいろ見えてくるようになった。

たっぷり8時間、問題に挑んだ後は、

クラウドファウンディングコンサルタントのミーティング。

その後、昨日の化粧品の1回目の納品と、動画の編集。

日曜日は、

終日在宅で、動画の編集。

完成品はトータルで1時間弱ですが、
終日撮影していたので、

見直すのも一苦労。
各工程ごとに、ゆっくり見せたり、早送りで見せたり、

かなり手間がかかります。

9月になりましたね。

月が改まった途端、朝の時間少し秋めいた気候を感じるようになってきました。
昼間は相変わらず殺人的な暑さですが。
で、
9月になった途端、

忙しいぞ~

2週間ほど寝る暇もあまりない。
本来の仕事以外にも立て込んでしまっているのが原因ですが、
それにしても、120%ぐらいで稼働してます。

仕事のない時に取ってきた、
安い仕事がかなりの足かせです。
アフターコロナの仕事の流れがどうなるか、

興味深い1ヶ月になりそう。

それでもまあ、取りたい時に安くても多少仕事をとってこれるのはいいことです。

火曜日の交流会の時に、

面白い名刺を作る印刷屋さんと同席だったのですが、
お仕事柄カメラマンとのお付き合いも多いようで、

他のカメラマンは最近の単価の低下に非常に困っているけど、現状をどう思います?

的な質問をされた。

実際、コロナの前からギャラの相場は半分から10分の1に下がってしまっていて、
ここ数年で、こんなに金額の崩れた業界は他にないんじゃないでしょうか。
業界がこんなに殺伐としている原因は、
カメラマンの入れ替わりの激しい業界に、
これまでの商習慣と違う新しいクライアントがドット入ってきたこと。

新規のカメラマンは、
実績のためならタダでもやりますって人がいるし、

新しいクライアントは、
ECなど写真が良くないと売れないと言いながら、
他との競争のためにはコストの方が大事な人が多い。

確かにカメラマンの方でも、
アパレルのECなどターゲットを絞ればかなりの効率化ができるので、
これまででは考えられない値段で受注できることも確か。

ここの流れの中で、何か間違っているものがあるかというと、
どれも商売としては正しい。
なので、ある程度の値段の低下は避けられないもの。

そこで、業界がこのままでは大変と大騒ぎしてみたところで置いていかれるだけなので、
今の時代は、そんなものと思って合わせるべきところは合わせるしかないし、

商売の仕方も、昔ながらの感じじゃなく、
今風にビジネスセンスを研ぎ澄ましてマネジメントしていかなくてはいけないかな。
どんなに頑張っても、月に3本ほど広告案件をこなしたらOK
みたいな時代は戻ってこないからね。

でも、一方で、
簡単な仕事を、ちょろっと撮っただけで、

今まで頼んだカメラマンと全然違います!

って、喜んでもらえることも多い。
経験の浅いカメラマンがいかに増えているかがわかる。

新しいクライアントが経験を積んでくるとまた違うと思うし、
カメラマンの方でもそういったクライアントに合わせた提案の仕方
ってものを模索しないといけないしょうね。

今回もお読みいただきましてありがとうございました。
来週もよろしくお願いします。

過去のメルマガのバックナンバーが読めます、
フォトグラファー上原タカシ、一週間の仕事日記|メールマガジン
バックナンバーも読みたいなと思ってもらえるように頑張ります!

上原タカシの写真をご覧になりたい方は、
私のホームページをご覧ください。
上原タカシ写真事務所

☆どうしてこんなメルマガを書いているのか?

きっかは些細なことでした。
私はとあるビジネス交流会に所属しています。
お互いの仕事の内容を理解しあって、
知り合いにニーズのある人がいたらお仕事を紹介しあう会です。
例えば、税理士さんの顧問先にレストランがあって、
メニュー用に料理の写真を撮りたいんだけど、
なんて話があったらカメラマンとして僕を紹介してくれる感じです。

なので、カメラマンの仕事ってビジネスとしては複雑なものじゃないし、
すっかり自分の仕事のことはメンバー人なが理解してくれているものだと思っていて、
プレゼンの機会があったら、色の再現がどうとか、難しい話ばかりしてしまっていました。
でも、メンバーの一人が私のスタジオを訪れた際、
「これって何に使うの?」
「こういうクライアントの仕事ってどうやってくるの?」
と、なんでそんなこと聞くの?
という質問をいっぱいしてくれました。
自分のビジネスは自分が一番よくわかっていない。
よく言われることですが、こういう事かと実感しました。

思い返せば、自分がこの業界に入った時、
スタジオの大きくて重たい鉄扉一枚からワクワクした記憶があります。
自分ではもう当たり前になってしまったことでも、
何かの参考にしてもらったり、これから志す人にワクワクしてもらったり、
また、自分が初心に帰るために。
拙い内容ですが記していこうと思います。